黒崎にディズニーパレードがやってきた日の奇跡

パレードの車の上で右手を挙げているミニーマウス

あの夢の国が黒崎に降臨

2025年10月19日のこと。いつもは人の気配の薄い黒崎の街に、まさかの光景が繰り広げられた。

見渡す限りの 人、人、人!

ディズニーパレードに集まった人たち

まるで超人気アイドルのコンサート会場のような熱気。でも違う。これはもっと別次元の何かだ。そう、ディズニーパレードが北九州市黒崎で始まろうとしていたのだ!

「え?」と思った。だって黒崎だよ?あの黒崎に、あのミッキーマウスが来るって、まるでハリウッドスターが近所の公民館に遊びに来るような衝撃じゃないか。

10万人の大移動!黒崎パニック勃発

情報によると、集まった人の数はなんと約10万人。10万人って、もはや人口。小さな市の人口が丸ごと黒崎に集結したわけです。

パレード開始の数時間前から、すでに街は戦場と化していた。いや、正確には「夢の国を目指す冒険者たちの集結地」と化していた。ベビーカーを押すお母さん、カメラを首からぶら下げたお父さん、ディズニーキャラクターの耳をつけた子どもたち。みんな同じ目的地を目指している。

僕も当然、その一人になるしかないでしょう!

ディズニーパレードのミッキーマウスとミニーマウス

まるでブロックゲームのように、隙間なくびっしりと人が並んでいる。

「これ、本当にミッキー見えるのかな…」という不安が頭をよぎる。

でも諦めない!

なんとか視界を確保できそうなスポットを発見し、そこに陣取る。周りを見渡すと、みんな同じように必死の形相だ。でもその表情には、ワクワク感が溢れている。大人も子どもも関係ない。みんな純粋に、あの耳の大きなネズミに会いたいのだ。

ついに始まった!魔法の時間

そして、ついにその時がやってきた。

人々の視線が一点に集中したその瞬間、空気が変わった。まるで街全体に魔法がかけられたみたいに、みんなの顔がパッと輝く。

「来た!来た!来たー!」

周りから歓声が上がる。僕も思わずスマホを構える。もはや肉眼で見るより、スマホの画面越しに見る方が確実だという、現代人の本能が働く瞬間だ。

ミッキーとの運命の出会い(気がする)

手を振るミッキーマウス

そして、ついに登場!ミッキーマウス!ミニーマウス!ドナルドダック!以外名前がわからん!

もう、テンション上がりまくり。大人の僕でさえこうなんだから、子どもたちの興奮具合は想像を絶する。

僕は必死にスマホのシャッターを切る。連写、連写、また連写。もはや何枚撮ったか分からない。後で見返したら、ブレブレの写真と、他人の後頭部の写真ばかりだったけど、それはまた別の話。

そして、その瞬間がやってきた。

ミッキーとアイコンタクト!

いや、正確には「ミッキーと目が合った気がした」だけど、これはもう確実に目が合ったと思い込むしかない!だって、こんな10万人の中で、よりによって僕を見てくれたんだよ?これが魔法じゃなくて何だというのか!

手を振る僕。ミッキーも手を振っている(たぶん僕に)。心の中で「ありがとう、ミッキー!」と叫ぶ。もう完全に夢の国の住人になった気分だ。

黒崎が夢の国に変わった瞬間

ドナルドダックとデイジーダック

パレードが通り過ぎていく。余韻に浸っている。みんな笑顔で、さっき撮った写真を見返したり、隣の人と「見た見た!」と興奮気味に話している。

知らない人同士なのに、なぜか一体感がある。これがディズニーの魔法なのか。こんな普通の街が、たった数十分で、本当に夢の国みたいになってしまった。

スーパーのおばちゃんも、コンビニの店員さんも、サラリーマンも、みんながミッキーに夢中。年齢も性別も関係ない。みんなただ純粋に楽しんでいる。

帰り道に思ったこと

パレードが終わって、人々が帰り始める。でも、みんなの顔は満足げだ。

僕も帰りながら、さっき撮った写真を見返す。ブレてるけど、確かにミッキーが写っている。これは一生の宝物だ(たぶん)。

黒崎の街は、いつもの黒崎に戻っていく。でも、今日だけは特別だった。夢の国がやってきて、街全体が魔法にかかった日。10万人みんなが、ちょっとだけ子どもに戻れた日。

「やっぱりディズニーってすごいな」と思いながら、僕は家路についた。

そして家に帰ってFacebookに投稿。「夢の国の人たち」というタイトルをつけて、あの感動を黒崎に来れなかった人にお届けした。

普通の街に起きた小さな奇跡

ディズニーパレードが黒崎にやってきたこの日。それは、普通の日常に突然現れた、小さな奇跡だった。

10万人が集まり、みんなで同じものを見て、同じように感動する。こんな経験、なかなかできない。特別なテーマパークじゃなくて、いつもの街で、いつもの場所で、夢の国を体験できた。

これが、ディズニーの魔法。

そして、その魔法にかかった僕は、今でもあの時の興奮を忘れられない。ミッキーと目が合った(気がする)あの瞬間を、きっと一生忘れないだろう。

黒崎のみんな、あの日は本当にすごかったね。また来てくれないかな、夢の国の人たち。