数のしきたり
中国の陰陽五行説がもととなった考え方だよ。
贈り物をするときには、慶事は奇数、弔事は偶数。
”八”は末広がりで縁起が良いとされ、慶事でも使う。
奇数は陽数といわれ、縁起が良い。
偶数は陰数といわれ、縁起が悪い。
慶事に関する数のしきたりを表にまとめました。
数 | 贈り物として |
1 | 奇数なので○ |
2 | ペアで一組なので○ |
3 | 奇数なので○ |
4 | 死を連想させるので✗ |
5 | 奇数なので○ |
6 | 半ダースを一組と考えて○ |
7 | 奇数なので○ |
8 | 末広がりで縁起が良い○ |
9 | 苦を連想させるので✗ |
10 | 偶数で割り切れるので✗ |
11 | 奇数なので○ |
12 | 1ダースと考えて○ |
13 | キリスト教圏の方には✗ |
贈り物のタブー10選
贈り物を選ぶ時に気をつけておきたいこともあるんだ。
1.靴下・靴・玄関マット
腰から下に身につけるものは目上の方へは避ける。
”踏みつける”という意味が。
2.仕事用のカバン
働くイメージが強い。
「お疲れさま」という意味で目上の方へ贈らない方が無難。
3.文具類
目上の方への文具類。
「勤勉に」というメッセージが。
4.刃物類
刃物類は「縁を切る」という意味があり、結婚祝いには避ける。
5.クシ
”苦”、”死”を連想させるので避けた方が良い。
6.ライター・灰皿・キャンドル・真っ赤なバラ
火事を連想させるので引っ越し祝い、新築祝いには避ける。
7.鉢植え・椿
お見舞いには縁起が悪いとされる。
椿は首が落ちるように花が落ちるから。
鉢植えは”根付く=寝つく”という意味から。
8.緑茶
香典返しによく用意されるので、ふだんの贈答や訪問の手土産には避けた方が無難。
9.男性上司への身に付けるもの
奥様や恋人の誤解を招くのでNG。
10.病気とけがのお見舞い
- 病気の場合=食べ物は避ける
- けがの場合=食べ物も考慮に入れても○
タブーとされているものを、贈りたい相手が”欲しい”と望むのであれば贈って良いと思うよ。現代では気にする人も少ない風潮だから。
ただ一言「タブーとされているものだけど大丈夫?気にならない?」
って尋ねておくというのも良いアイデアだと思うよ。
一番大事なのは贈る物ではなく、相手との関係性だから。
想像してみてください。相手の喜ぶ顔を。
参考文献
- 岩下宣子、知識ゼロからの喜ばれる贈り物マナー、幻冬舎2012年
- 松本繁美監修、意外に知らなかった!「贈る」と「お返し」のマナー、主婦の友社2007年